高齢者の人口と比例してこの手のご相談は今後増え続けます。


すでに業界でもあふれかえっている高齢者所有の不動産売買問題。相談件数が増えると儲からない案件は後回しにされます。コロナ対応と同じで全ての方に丁寧に付き合うのは難しいという事です。

先日もご相談いただきましたが、状況はやや不利な段階でした。高齢者所有の不動産をいつ、どの段階で整理したらいいのか判断はつけにくいのが現状。

私も忙しくしていたのもあり、何社かに相談したほうがいいとお伝えしました。もちろん忙しい事だけが理由ではなく、人によっては解決方法にも違いがあるので、その意味でもオススメしました。


少しして、どんな結果になったのかお聞きしたのですが、他社さんからもいい回答がなく、どんどん不安になり困っていたそうです。私が色々説明すると、『ありがとうございます!!やっと少し元気になれました!』そうおっしゃって下さいました。


私達不動産業者、司法書士は、ご両親がお元気なうちに話し合って下さい、お盆や正月など帰省で集まった時にでも話し合ってみては?などと軽く言いますが、要するに死後であったり、病気なった時の話を老い先短い両親に気軽に語れるものではありません。ホント難しい問題です。


不幸ではありますが、相続になればまだ解決は簡単ですが、認知発症となるとお世話する方には金銭的に大きな負担がかかる場合が多いです。両親の年金があるから大丈夫!しっかり貯金しているみたいだから大丈夫!そう思っている方が大半です。しかし、認知になるとその全ては使えません。使えるようにするにも手続きが必要。本人の意思もなく勝手に預貯金を使うことはできないのです。


後見人をつければ大丈夫でしょ!と簡単に言われますが、後見人は超面倒くさい制度です。私も何度も手続きに関わりましたが、時間も労力もかかり過ぎ。これは最終手段でしかないです。


元気なうちに両親と共にこのような話をできるといいのですが、難しいですよね。。。我が家ではすでに手続きは概ね完了しています。私がこのような仕事をしているから、両親も聞く耳があるのかもしれませんね。

心配な方は、お子様だけでも流れを把握されたほうがいいですよ。

ご相談はいつでもお受けしております!