国交省は19日、2023年の基準地価を発表しました。

全国平均は前年比1.0%上昇し、2年連続プラス。

コロナ明け経済活動の再開が原因と見られています。


基準地価とは?

土地を売買するときの目安となる価格です。

誰が調査し決めているか? 

不動産鑑定士の調査を踏まえて国交省が公表します。

不動産鑑定士は毎年7月1日時点の価格を調査して、基準地価をまとめていますが、私たち現場に立つプロとしては、あまり当てにならないものです。

地価調査には、この他にも「公示価格」「路線価」などがありますが、これらも実際の売買では当てはまらないのが現実です。

数字が上がった下がったと、自分の土地評価をしがちですが、そんな単純な見方をするものではないです。

上昇するとすごく人気の高いエリア、下落すると人気のないエリアと考えてしまいますが、全く違います。

特に、大幅な上昇や、大幅な下落には、一過性の理由が存在する場合が多く、下落したからと、自分の土地財産を価値がないと悲観する必要はありません。


土地売却を有利に進めるには?

土地売買は特に地元の不動産会社に販売依頼することをおススメしています。

地域密着した不動産会社は一番の最新情報をつかんでいるはずです。

売却時の相場も大きく外すことは少ないでしょう。

特に、山林、田畑、調整区域の土地などは、地元の不動産会社に相談するのが一番ですね。


たまに、秘密でコッソリ売却したいという理由で、県外不動産会社に依頼する方もおられます。

買取してもらうならそれでいいと思いますが、少しでも高く売りたい仲介で売却したい場合には、地元不動産会社が一番頼りになるでしょう。

先日相談いただいたお客様の話でも、県外の不動産会社に相談したそうですが、「地元不動産会社に相談したほうがいい」という回答ばかりで無駄だったとおっしゃっていました。

建物つきの物件なら、県外不動産会社や、地元でなくても、まだなんとかなりますが、土地だけは地元業者が迅速で安全かなと思います。


また、今すぐ売却するわけじゃないけど、相談しておこうかなぁという方は、これからの時期が相談にピッタリ。

毎年のことですが、不動産業界はこれから12月にかけて落ち着いていきます。ゆっくりと時間をかけて相談にも乗れますよ。

話は違いますが、注文住宅で家を建てたい方も今から動くのが丁度いいです。

年間を通してベストな春着工を目指す方は、ハウスメーカーさんが暇な時期に相談すると、より中身の濃い打ち合わせができると思いますよ。