不動産所有者が認知症になった時
日本では長寿に伴い認知症になる高齢者が増え
認知症に備えての財産管理が必要な時代になってきました
死亡後の相続については以前からみなさん興味をお持ちでしょうが
認知症への備えはどうですか?財産なんてないからうちは関係ないよ
両親所有の家 古い家一軒あるだけだから価値が無いしなるようになるさ
などと簡単に思っていませんか?
例えば単身の兄弟が所有の家、実家
住んでいるうちはいいのですが認知症になってしまい空き家になる
何年も空き家になっていると犯罪の温床になったり
災害台風でご近所に迷惑をかけたり管理が面倒です
売りたくても不動産名義人は認知症になっており
たとえ親子でも委任なく勝手に売却は出来ません
しかし不動産の管理は大変なのでみなさん一日でも早く売りたいと
相談に来られますがそんなにすぐに手続きは完了しません
家族構成や家族間の人間関係 年齢その他
手続きは十人十色です
今回お手伝いさせていただいた例は
認知症の単身兄弟とそれを支える高齢者兄弟の後見人申請
コロナ禍もあって約1年の歳月を費やし漸く解決しましたが
お互い高齢者であったため綱渡り状態の申請でした
家庭裁判所の判定になるため
結局依頼人の願いは100%叶う事はなかったのですが
なんとか売買できるようにまでこぎつけ一件落着しました
高齢者には疲労困憊な申請で精魂尽き果てておられました
このような事は誰にでも起こりうる事です
私も両親所有の不動産があります
まだ元気で脳みそが回転しているうちに『家族信託』を
検討しているところです
『家族信託』とは簡単に言えば財産の管理を家族に委託するというものです
2007年に施工された制度なので知らない人も多いかと思いますが
最近この制度を活用する方が増えています
コロナ禍でいつ親も認知症が始まるかわかりません
親所有不動産 売るか売らないかは別にしても管理はしないといけません
私の名義じゃないから知りません と無視できればいいですが
ご近所にも知り合いだらけ親族も黙っていないでしょうし
管理せずに放置とは人間なかなか出来ないものです
親の世話や介護をしなくてはいけない方は
親の身体だけではなく不動産も世話管理していかなければならないのです
親や兄弟と財産について話辛い側面はありますが
話しにくいことほど後々大変な問題に発展するものです
家族の誰もが不幸にならないような下準備をしておきましょう
ご相談ご質問いつでもどうぞ\(^o^)/
お気軽に『窪多』まで