随分前 私がまだサラリーマンだった頃の話

仲介での売却依頼を受け

お客様を物件案内していた時

物件に自己分析をしゃべりだされました

この柱は集成材だ無垢じゃないとダメ 

強度が足りないんじゃないか

床がきしんでいるところがある

建具のランクが低い

安い設備ばかりついている

ダメ出しの嵐で言いたい放題でした

そこには売主さんも同席で案内していたにも関わらずです

もちろんどのように思うかは人それぞれで構わないです

不満があるものは買わないほうがいいです

不動産を買いに来られるお客様買主様は

私が大金払うのだから私のほうが売主さんより偉い!

と思っておられることが度々あります

しかし不動産売買は日常の買い物とは少し違い

売主さんと買主さん両方が存在する上で成り立つ

もっと言えば買主さんが買うか買わないか決める権利があるように

売主さんにもこの人に売るか売らないか決める権利があります

案内後売主さんは相当なお怒りで

大事に使ってきた家を大いに侮辱されたわけですから

結局その買主さんだけには売らないで!とお願いされました

売主さんにしてみれば手塩にかけて育てた子供を

一刀両断に否定され罵倒された気持ちになられたのです

私が売り買い両方のお客様にお伝えしている事は

不動産はお見合いですということです

どちらか一方が気に入らなければ成立しない契約なのです

スーパーにポテチを買いに行きお金さえ払えば

誰でも無条件に購入することができますが

不動産売買はそのような購入感覚ではないということです

買主さんは不動産に欠陥や不都合な事がないか真剣に検討されるものですが

売主さんのほぼ全員は楽な買主さん

120%物件を気に入ってくれる買主さんに

買っていただきたいと願っておられます

ですから適正価格というものが非常に重要になってくるのです

契約に関わる全ての方が笑顔で喜べる結果を出すべく

日々努めていきたいと思っております

今日もしっかりとご説明させていただきます\(^o^)/