「できる男は家事をする」男子目線の家事動線
昨今、マイホームを販売していて、家事男子の急激な増加を感じています。
これまでは、マイホームを決める主導権は90%以上、女性にあったように思いますが、コロナ以降、男性でも家事動線を気にする方が増えました。
緊急事態宣言で自宅待機や、リモートワークの増加で、家事の分担も進んだためです。
まだ、キッチンの使い勝手を気にする方が主ですが、聞くと、「趣味が料理」とのこと。
「私より料理が上手で好きなんですよ~」と、笑顔で話す奥様がいます。
そんなわけで、キッチン周辺の使い勝手は 男性もじっくりご覧になられます。
キッチンまわりは、マイホームの中でも一番よく使う場所で、かつ「モノ」が大量にあふれる場所でもあります。
パントリーつき、収納つきは、とても喜ばれる設計ですが、それよりもキッチンの空間の広さを非常に重視されます。
理由は、二人並んでキッチンに立つというご夫婦が多いから。
二人で料理をするの?と思いきや、「家事時短」時間の有効利用が理由、料理を作る人、横で片づける人、同時進行するそうです。
共働きが当たり前の時代では、互いに帰宅後の自由時間をできるだけたっぷりととりたいので、家事は効率的に終わらせたいのです。
アパート生活ではキッチンが狭く身動きとれず、ひとりで動いた方が早かったのですが、マイホーム購入ともなれば、できるだけキッチン周辺は使いやすくという希望があります。
中でも、大きな冷蔵庫を置きたいご希望は多いです。共働きでは週末大量買いは一つのレジャー、当たり前の光景ですよね。
冷蔵庫サイズは、4人家族の容量目安は460L~500L。昨今の技術進歩でコンパクトになってきてはいますが、それでも奥行き68.5~70.0㎝はあります。
またコストコや、業務スーパーのビッグサイズの食料や、冷凍食品をストックする時代では500L以上の冷蔵庫を求めるかたも多いです。
冷蔵庫の設置場所、システムキッチンと壁までの間が狭いとせっかく購入したマイホームも使い勝手が悪く、アパートとなんら変わらない動線になってしまいます。
昭和~平成初期の大昔の考えでは、水回り設計のゆとりについては、「贅沢」とまだまだ軽視されていましたが、時は令和。
友人、来客、人目を気にする設計は求められておらず、どれだけ家族のゆとりと癒しの空間になりえるかが最大の注目点となっています。
どうしても、「ゆとり」といえば、ダイニングやリビングの広さに目が行きますが、キッチンの広さにもこだわりたいですね!
という意味では、やはり家事の先輩である、女性目線を十分に取り入れた考え方は必須。
どこまでいってもマイホームは女性主導である。
そんなオチです笑。
お気軽に『窪多』まで