売却のご依頼をいただき登記簿・測量図等々を調べると

売主様も知らない事実が判明する

私も過去に何度もこのような場面に出くわしました

その際は売買契約に支障をきたしますので整理できるところは

販売前にしっかりと売主様サイドで対応が必要です

ですが売主様が知らなかった事実は何十年も前にさかのぼり

親から受け継いだ不動産だからそんな話は聞いていないなど

また隣接者や第三者が絡むと

綺麗な解決は非常に難しいものになります

現実綺麗に解決できない場合では売買の際に契約書にその旨記載が必要です

しかし残念ながらそのようなわずらわしい内容を契約書にあえて明記しない

不動産業者も存在します

他人所有の名義が残った土地を買いたい買主様はいるはずもなく

知らなかった事として伏せる

売主様から聞いていなかったから伏せる

今もこのような事が普通に行われている事には残念に思います

過去に中古住宅の売却査定相談でもありましたが

築15年(仮)の家の売却査定依頼で

売主様からの情報では築15年だけど材木は50年以上前のものを使用している

以前住んでいた家を解体した際に材木を残し新築の際に再利用した物件でした

そのような話を聞けば査定でマイナスが発生します

売主様にマイナスになる事を説明させていただきましたが

少しでも高く売値をつけたいという思いからか

事実を知った弊社には依頼されることはなく

もしかして事実を伏せ他社さんに依頼されたかも?しれません

正直、柱が50年前のものかどうかなど調査してから販売することはほとんどないのが現状

建物調査をすると謳っていても実際に建物調査を行うのは半解体リフォームしたような

古い物件だけで築年数の比較的浅い物件を

建物調査ホームインスペクションする会社はほぼないです

もちろん買主様のご希望であれば買主様負担で建物調査は可能ですが

7~8万円かけて建物調査する買主様もほとんどおられません

ですから不動産を買う際にも不動産会社の信用信頼はとても重要なポイントになるのです

私が過去30年間に査定相談を受けた中では

ほとんどの売主様は私の説明を聞けば後に子や孫に問題が残らないように

綺麗なご契約を望まれます

しかしながら極まれにそうではない方もおられます

不動産に存在する瑕疵を隠して高く売りたい売主様は時々おられます

先の案件のような柱材木では私も見抜くことはやや困難ですが

登記、測量図等々の公的資料からなら歴史事実を見抜く事は私は簡単にできます

高く売りたいばかりに重要な問題を隠すことは

後々売主様にも裁判という形で災難が襲ってくるかもしれません

そうならない為にも互いに信頼関係を構築した上で

正しいご契約をいただければと思います

昨日のニュースで取り上げられていたのを見て少し書いてみました

https://news.yahoo.co.jp/articles/1b879d2dfc4a19138b67c877169c091a86526449?page=2