12月は例年このようなご相談が一気に増えます。年末に向け取り立てや催促が増えたり、年内になんとか整理して新年を迎えたいという気持ちからと思います。

昨日もお電話いただいたのは、関東の方からのご相談。ヤバいので、すぐに来店して下さい!というつもりが、関東から電話しています!とのこと。。。

2年前に新築購入された4人家族、フラット35で1.8%の固定型高金利、毎月10万円以上の返済、総返済額3800万円もの住宅ローンを借りたとのことでした。現在、住宅ローンは返済しているが、税金や保険料の滞納をおこしているといった内容でした。

私は常々言っていますが、フラット35は借りていい人とダメな人がいるということ。

フラット35は誰でも住宅ローンが借りやすく、民間金融機関では借入が厳しい自営業、外国籍の人も派遣の人も、収入さえそこそこあれば借りれる可能性のある便利な借入機関。

融資が苦手な営業マンが、フラット35を勧めるという話は、最近県内でもよく聞きます。昔はフラット35なんか勧める営業マンは聞いたことがなかったです。みんなそれなりに知識がありフラット以外の融資手続きができたからです。

今は新規参入、異業種参入の方々がなんの知識もない中、ローン申請作業をフラット35に丸投げしているという現実があるようです。恐ろしいことに老舗感満載な大手企業でも、新人や中途採用で知識がない営業マンも多過ぎるので、何も信じられない時代ではあります。

営業マン個人の業歴や知識量は、一番重要視するべきポイントですね。

フラット35は長期固定金利のため、購入資金に一切問題ない人が、金利の上昇を恐れ、何が何でも固定を選びたい!もちろん低金利で借り入れると安心!というものだと私は思っています。

そもそも借りれるか借りれないか綱渡りの人が、ただ借りやすいからと、営業マンの口車にのって、高金利で借りていいものではないと思っています。

もちろんそこには営業マンが口が上手いだけではなく、お客様自身もマイホームを買いたい!という強い思いがあって成立するので、営業マンだけを非難するものではないです。

私は常々、この先返済が心配な方には、本当に借りても大丈夫?と何度も資金計画や返済例をお見せして確認を取っています。弊社は低金利融資しかしませんが、それでもお客様の未来を案じ、お金を借りる事の危険性をしっかりと伝えます。

借入が困難な方でどうしても買いたい!という方には、とりあえずフラット35をご説明する場合もありますが、私の返済不安の説明を聞くと、「そこまでしての借入、マイホーム購入は今はやめておきます」と賢明な判断をされます。

私はマイホームを購入したばかりに人生を棒に振ってほしくないのです。マイホームでは明るく楽しくご家族の思い出を作ってほしいのです。

昨日のご相談者もなぜ弊社に連絡してきたのか?購入した時の仲介業者に相談するのがいいのではないかと思いますが、やはり知識の無い役立たずだったということでしょう。ネットで調べまくって弊社にご相談をされたのです。

今回のお客様の取っておられる対策は、甘いとしか言いようがなく、事細かに早急に取るべき方法をアドバイスさせていただきました。

背景を聞いただけですが、不安定要素があり3800万円も借り入れていい方とは思えませんでした。3800万円借り入れはそこそこの年収があって、かつ年収が未来も安定している方限定です。

年収700万円以下の方は2000万円台の借入が正解だと私は思っています。よく返済例では年収500万円でも結構な額3000万以上を借入できるとありますが、そんなに借りて本当に楽しい暮らしが可能なのか疑問です。

実際に弊社で飯田グループの建売住宅を購入されるお客様は、みなさん私の意見と同じ。世間では超高収入といわれる方でも、多額の借金をするつもりはない!と確固たる信念のある方ばかり。慎重派で堅実な方ばかりなので、私も安心して販売することができます。

フラット35の1.8%と、弊社の0.28%~0.35%の金利差では毎月の返済額に大きな違いがあります。マイホーム購入の際は、購入時に真実を説明してくれ、かつ未来も心配してくれる親切な営業マンを選ぶことが何よりも重要です。

また今回の相談者のように、関東から富山まで電話相談しなくてはいけないような事では、仲介業者は役立たずですよね、私だったら絶対に同行してサポートしてあげます。

ただキャンペーンやプレゼント内容で業者を選ぶと、とんでもない結末があるという実例でした。