【QA付き】理想のLDKの広さとは?ライフスタイルに合わせた最適な選び方を解説!
家族が集まり、食事をし、くつろぐ空間であるLDK(リビング・ダイニング・キッチン)は、マイホームを考える上で非常に重要なポイントです。
しかし、どの程度の広さが理想的なのかは、家族構成やライフスタイルによって大きく異なり、初めてのマイホーム選びで理想にピッタリのLDKサイズを選ぶのは至難の業。
この記事では、LDKの平均的な広さ、広いLDKのメリット・デメリット、間取りの工夫などを詳しく解説し、あなたにとって最適なLDKの広さを考えるヒントを提供します。
LDKの平均的な広さとは?
LDKの広さは、16~18帖が一般的とされています。
建売住宅ではの広さが多く採用され、注文住宅では設計の自由度が高いため、20帖以上や場合によっては30帖近い広さを確保する家庭もあります。
一般的なLDKの内訳
LDKは、リビング・ダイニング・キッチンの3つの空間が一体化したスペースです。それぞれの用途に応じてスペースが配分されます。
- リビング(6~8帖)
ソファやテレビボードなどの家具を置き、家族がくつろぐ空間。適切な広さは6~8帖程度とされています。 - ダイニング(6帖)
食事をするスペースで、ダイニングテーブルや椅子を配置します。6帖あれば、4人掛けのテーブルでもゆったりと使えます。 - キッチン(4帖)
料理をするためのスペースです。システムキッチンやカウンタータイプの設計で、収納を工夫すれば4帖でも十分な作業スペースを確保できます。
キッチンのスペースが10帖になるようなことはほとんどなく、LDKの広さは基本的にリビング・ダイニングのスペースに依存することがほとんです。
リビングとダイニングの明確な境界はほとんどありませんが、基本的にキッチンに近いスペースがダイニング。食事をとる用のダイニングテーブルなどを置くスペースがダイニングですね。
20帖以上の広いLDKが人気の理由
最近では、20帖以上の広いLDKを求める家庭が増えています。広々とした空間は、家族全員が快適に過ごせるだけでなく、ライフスタイルの多様化にも対応できるため人気を集めています。
広いLDKが選ばれる背景
- 多機能なリビングの需要増加
リモートワークや子どものリビング学習など、家庭内での多機能性が求められるようになりました。広いLDKは、家族全員が同じ空間にいながら、それぞれの目的で過ごすことができます。 - 来客を意識した設計
友人や親族を招く機会が多い家庭では、大人数が集まっても快適に過ごせる広いリビングが重宝されます。特に20帖以上のスペースがあれば、ホームパーティーにも対応できます。 - デザイン性の向上
広いLDKは、吹き抜けや大きな窓を取り入れることで、開放感あふれるデザインを実現できます。家具の配置やインテリアコーディネートの自由度が高まる点も魅力です。 - 高級感のある暮らし
賃貸物件や建売住宅の場合はLDKの広さにある程度の限りがあります。注文住宅で広々としたLDKにするという事が高級感のある暮らしに繋がるのも魅力の一つです。
建売住宅でもLDKで20帖近く、隣の和室を開放することで25帖以上になる間取りも増え、広々としたLDKの人気が高くなっていることがわかります。
その一方、特に建売住宅では各個室が小さめに設計されることも増え、子供部屋であれば4.5~6帖、夫婦の主寝室でも6帖~8帖の物件が多くなっています。
広すぎるLDKのデメリット
一方で、LDKが広いことにはデメリットもあります。広さを重視しすぎると、生活の負担やコストが増えることもあるため、注意が必要です。
1. 光熱費が増える
広い空間は、冷暖房効率が悪くなることがあります。エアコンの消費電力が増え、特に夏や冬の光熱費が高額になる可能性があります。最新の断熱性能を備えた住宅でも、広さに比例してランニングコストがかさむ点は無視できません。
また、注文住宅の場合床暖房を設置することもあると思いますが、広いLDK全体に床暖房を入れるのはコスト的に嵩むため、一部(リビング)のみ床暖房を入れる事があります。
当初の計画通りに部屋を使っている間は問題ありませんが、家族構成が変わったり、模様替えなどによって床暖房の位置が使いにくい場所になってしまうことも・・・。
2. 掃除が大変
トイレやお風呂場の場合、狭すぎて掃除がしにくい。という事がありますがLDKの場合は広すぎて掃除が大変。ということも・・・。
特に共働きご夫婦の場合、毎週末掃除に追われてしまう・・・。なんてこともあるので、ライフスタイルに合わせた間取り設計が必要ですね。
最近ではお掃除ロボットの性能も格段に上がり、安価なものも多くあるので便利な掃除グッズを駆使して自由な時間を増やせるようにしましょう!
3. 家具やインテリアの配置が難しい
空間が広すぎると、家具やインテリアの配置に悩む場合があります。適切にレイアウトしないと、部屋がスカスカに感じられたり、動線が長くなりすぎて生活がしにくいということもあるんです。
大は小をかねる。と言いますが、広すぎるLDKの場合はその広さに合わせたインテリアの購入が必要になるので、快適な暮らしをするためには想像以上にお金がかかることもあります。
例えばTVの大きさ。
適切なTVのサイズは部屋の大きさ(TVまでの距離)で決まるので、部屋が広ければそれだけ大きなTVが必要になりますし、大きなテレビの場合家族の座る位置によって近すぎて見えにくい・・・。ということもあるので、適切なサイズと配置をしっかりと決める必要があります。
理想のLDKの広さを決めるポイント
理想のLDKの広さを決める際には、家族構成やライフスタイル、将来の計画を考慮することが大切です。以下のポイントを参考に、自分たちにとって最適な広さを見つけましょう。
1. 家族構成
- 夫婦二人や少人数世帯
少人数世帯では、16~18帖のコンパクトなLDKで十分です。必要以上に広くするよりも、効率的な動線や収納を重視する設計がおすすめです。 - 子どもがいる家庭
子どもがいる場合は、20帖以上の広いLDKを検討すると良いでしょう。遊び場や学習スペースを確保できるほか、子どもの成長に応じて使い方を変えられる柔軟性も備わります。
2. ライフスタイル
- リモートワークを取り入れている
リモートワークが一般的になった昨今では、リビングを仕事場として使うケースも増えています。20帖以上の広いLDKであれば、ワークスペースを確保しながら、家族とのコミュニケーションも取りやすくなります。 - ホームパーティーや来客が多い
友人や親族を招く機会が多い場合、大人数で過ごせる広々としたLDKがあると便利です。来客用のスペースを確保することで、普段の生活空間を圧迫することなく快適に過ごせます。
3. 予算と維持費
広いLDKは初期費用だけでなく、光熱費や掃除の手間といった維持費もかかるため、予算を考慮して選ぶことが大切です。広さを求めすぎると、ランニングコストが生活に負担を与える可能性があるため注意が必要です。
4. 迷ったら建売のLDKを見に行く
注文住宅を検討されているお客様の場合でも、どれくらいの広さにしたらいいのか迷ったら建売の内見に行ってLDKの広さを見てみることをお勧めします。
建売住宅は「誰でも使いやすい」間取りになるように設計がされているので、LDKの基準サイズとして参考にする事ができます。
家具などが配置されている場合と、何もない場合では広さの感じ方も変わってくるので、ハウスステージングされている物件の内見などに行くのもいいですね。
5. 「くつろぐ」以外の想像もしてみる
内見をした時にLDKでどんな過ごし方を想像しますか?
多くの人はここに大きなソファを置いて、夕飯の後はくつろげるよね。なんて会話をしながら「くつろぐスペース」として想像すると思います。
ですが、実際には忙しい朝のバタバタとした時間、子育てに追われながら夕飯の支度、やっと落ち着いたと思ったら子供の夜泣き・・・。など、ソファでくつろげる時間は限られいてるかもしれません。
キッチンとダイニングテーブルの距離が近い方が、ご飯の支度も片付けも楽です。お風呂や寝室に近い方が子供の面倒を見るもの楽。子供が独立した後は夫婦二人にとっては広すぎるLDKにならないように、内見の時はいろんな想像をしてみましょう。
間取りの工夫で快適なLDKを実現
注文住宅だけど予算的にこれ以上LDKを広くするのは難しい。建売でももっと広いLDKにならないの?というときは、間取りの工夫ができないか考えてみましょう。
隣接する部屋を活用する
LDKの隣に和室や洋室を設ける間取りは非常に実用的です。普段は扉を閉めて個室として使い、必要に応じて扉を開放することで20帖以上の広々とした空間を作ることができます。このような間取りは、家族の成長やライフスタイルの変化に柔軟に対応できますね。
建売住宅ではLDKの横に一室ついている事が多く、最近では洋室が隣接している間取りも多く出てきています。
収納スペースを充実させる
LDKを広く見せるためには、物を収納するスペースを十分に確保することが重要です。壁面収納や床下収納、カウンター下のスペースを活用することで、生活感を抑えたスッキリとした空間を作ることができます。
小上がりスペースの活用
最近では、小上がりスペースを取り入れたLDKの間取りが人気を集めています。小上がりスペースは、子どもの遊び場や昼寝スペース、簡易的な来客用ベッドとして活用できるだけでなく、空間に立体感を持たせることでおしゃれな印象を与えることができます。
LDKの最新トレンド
最近では、以下のようなトレンドを取り入れる家庭も増えています。(注文住宅の場合)
吹き抜けを活用した開放的な空間
天井を高くする吹き抜けは、空間を広く感じさせる効果があります。特に16~18帖のLDKでも吹き抜けを設けることで、実際以上に広々とした印象を与えることができます。ただし、冷暖房効率や音の反響については考慮する必要があります。
アイランドキッチンの採用
アイランドキッチンは、キッチンとダイニング、リビングを一体化させ、家族やゲストとコミュニケーションを取りながら料理を楽しめるデザインです。広いLDKでは特に活用しやすい設計です。
お客様からのよくあるご質問に回答
LDKの広さについて、お客様がよくお悩みになられているポイント、よくあるご質問についてご紹介します。
家族4人で暮らす場合、どれくらいの広さのLDKが必要ですか?
家族4人で快適に過ごせるLDKの広さは、一般的に18~20帖が理想とされています。この広さがあれば、家族全員がリビングでくつろいだり、ダイニングで食事をしたり、キッチンで料理をする際もストレスを感じることなく生活できます。
建売住宅の場合16帖のLDKも多くありますが、夫婦共働きで忙しい朝を過ごすご家庭の場合は、16帖くらいの方が時間的な余裕が生まれやすくなります。
また、くつろぐときは隣接する和室・洋室をうまく使うことで広々とした空間でくつろぐこともできます。
LDKを吹き抜けにすると広さを感じられると聞きますが、本当に必要ですか?
吹き抜けは、開放感を生む一方で、冷暖房効率が低下する可能性があります。そのため、エアコンや床暖房を工夫して光熱費対策を行う必要があります。ただし、空間のデザイン性を重視する方には非常に魅力的な選択肢です。
ペットと暮らす場合のLDK設計のコツ
注文住宅の場合は床材や動線設計がとても重要になります。小上がりスペースなども人間用ではなくペット用の小さいスペースで作っておくのもいいですね。
また、トイレの位置も予め考えておき、来客時に目だない場所、普段掃除しやすい場所、換気がしやすい場所などを考えておきましょう。
建売住宅の場合、ペット用品が収納できるスペースが近くにあるかチェックしておきましょう。最近ではリビングに収納スペースがついた建売住宅も多くあるので、ペットと暮らす方は要チェックです!
まとめ:理想のLDKの広さは家族のライフスタイルに合わせて選ぶ
理想のLDKの広さは、家族構成やライフスタイル、将来の計画によって異なります。広いLDKには開放感や多機能性といった魅力がありますが、光熱費や掃除の手間、維持費といったコストも考慮する必要があります。一方で、16~18帖のコンパクトなLDKでも、間取りの工夫次第で快適な空間を作ることが可能です。
マイホームを検討する際には、家族全員の意見を取り入れつつ、専門家に相談しながら最適な広さや設計を考えることをおすすめします。アイビスホームでは、お客様のライフスタイルやご要望に応じた最適な住宅をご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください!
お気軽に『窪多』まで